モリッシーまであと47日。今日は仙台公演一般発売。そしてなんとモリッシーへのインタビューが成功!
2012.03.03 12:00
モリッシーまであと47日を迎え、みなさんにご報告です。モリッシーへのインタビューが成功しました。ロッキング・オンとRO69合同でこの来日ツアーを記念した取材を申し込んだところ、「メールでなら……」との返答がモリッシー・サイドからきまして、ダメ元でおくってみたわけですが、これがいちいち長文の返答のロング・インタビューに。というわけで、RO69では今週末と来週末の2回にわけて、ロッキング・オンでは次号での掲載とあいなりました。つとめて冷静を装っていますが、キーを打つ指は若干震えております。
RO69では5問の質問を用意。1問ずつをこの土曜日と日曜日に、残りを次週の土日に掲載していきます。今日は来日公演初日、4月19日仙台公演の一般発売日です(公演日程とチケット詳細についてはこちらのクリエイティブマン公式ページから。 http://www.creativeman.co.jp/artist/2012/04morrissey/
なお、4月21日川崎クラブチッタ公演はすでにソールドアウト。4月23日、24日のZepp Tokyo、5月2日の名古屋公演は発売中です)。
ではまいりましょう。第1問です。
●モリッシーの日本でのライヴというのは、日本にいるあなたのファンにとってもはやほとんど「ありえないこと」として、2002年のサマーソニックでみせてくれたあなたの最後のパフォーマンスを大切な記憶として胸にしまいながら、あきらめていた人生のいくつかのことのひとつでした。ですから、ツアーが発表されたことは、ファンはその場で失禁してしまうくらい狂喜しましたし、あなたの新しい世代のファンにとっても貴重な体験となることもうれしく思っています。ただ、日本の文化が動物愛護運動の面などであなたのかねてからの主張と相容れないことももちろん知っていましたから、今回、このような長期ツアーをなにゆえあなたが決断したのか、まずはその点を教えてください。
「まず動物愛護とは日本ではどうにも困難な問題で、でもそうかといって、困難なのはどこへ行っても同じなんだよ。世界中のどの町をめぐっても必ず屠殺場はあるわけで、これにはとても気が滅入ってしまう。このことがぼくに暗い影を差すんだ。まともな社会で屠殺人などがどうして受け入れられようものなのか、ぼくにはそれがまったく理解できない。人間というのは、およそ人道というものからはほど遠い存在なんだね。いずれにしても、日本はぼくにはとても食事がしにくい土地柄なんだよ。当然、ぼくは魚も決して食べはしないけど、日本ではまるで誰も彼もが魚を食らっているようなんだね。ぼくのキャリアそのものに関していえば、立ち上がりは素晴らしくうまくいって、武道館を売り切って、福岡で熱いライヴを繰り広げたりもしたんだよね。などなど。ただ、その先をきちんとフォローはできなかったし、ぼくもその後はあまりにもたくさんのレーベルを渡り歩くことになって、しかもどこにも腰を落ち着けることができなかった。ぼくの記憶では『イヤーズ・オブ・リフューザル』は日本ではたった一週間しかチャート・インしなかったように思うし。今となっては、ぼくは日本からのフィードバックはまったく受けさせてもらえていないものだから、今度のライヴがどれだけ売れるのか、それともぼくがいみじくも解体されて食肉とされてしまうのか、さっぱり予想もつかないんだ」
ふぅー。たった1問の答えの中に零れ落ちるほどちりばめられたモリッシーなアイロニー。明日も掲載します。明日は4月27日広島公演の一般発売日です。