トロント映画祭でアーケイド・ファイアのドキュメンタリー映画”The Reflektor Tapes”が世界初上映。本人達も登場した!上映後にはQ+Aも行った。
詳しいことはまたのちほど報告するが、映画はアーケイド・ファイアが『リフレクター』を作る過程からライブまでを、美しいコラージュのようにして繋いでいった作品。
ハイチの美しい風景から、祭りの模様、ウィンがスタジオの床に座り込んでヴォーカル録りをする姿や、メンバーの作品への思い、ライブ映像などが、断片となって、いくつもの層のように重なっていく作品だ。彼らの作品自体そのように出来ていると思うので、そのまま映像にしようとした試みだと思う。と同時に、こういう形で作られたドキュメンタリーというのも観たことがないので、そこも彼ららしい。
監督は、Kahlil Joseph。FKAツイッグスや、フライング・ロータス、ケンドリック・ラマーなど今一番カッティング・エッジともいえるアーティスト達のMVを手がけた人物で、これが長編初監督作。メンバーのジェレミーが見つけて決まったということだ。
『ザ・サバーブス』の時は、アナログ盤を買った人に付いてきたダウンロード・コードでアルバムをダウンロードすると、曲ごとにそのインスピレーションとなった映画の映像や曲が山のように流れるという素晴らしく凝ったものになっていたのだが、今回は言ってみればそれを劇場で公開できるレベルの作品にして完成させたもの。
映画のハイライトのひとつは、最後に収録された未発表曲”Apocrypha"。これまでライブで何度か演奏されてきた美しいバラードで、”Crusified again"とサビで繰り返される曲。私もハイチのチャリティでアコギで歌うのを聴いたことがあるのだけど、これはハイチで地震が起きたのを知った時に書いた曲。私が観た時は、電話をもらって地震を知って、あまりにも悲しくなってしまった、というのを語った後に、ウィンが泣いてしまった。
以下でその曲が聴ける。
http://pitchfork.com/news/48113-watch-arcade-fire-perform-a-new-song/
この日の模様はこれから発売のロッキング・オン誌でも書く予定。
予告編はこちら。