ベン・ウィショーのファンの皆様に吉報。

彼がアーサー・ミラーの舞台『クルーシブル』で主演し、それが大絶賛中。もちろん舞台なので、目の前でベン・ウィショー君の迫真の演技が目撃できるのだ。

ひとつ大きな問題があって、舞台が行われているのがNYのブロードウェイということ……。ただ、すでに上演は開始していて7月17日まで行われているので、GWまたは早めの夏休みでNYに訪れる機会がある人にはお勧めだ。チケットはTicketmaster.com で日本からも買える。

アーサー・ミラーの『クルーシブル』と言えば、ウィノナ・ライダー、ダニエル・デイ＝ルイスで映画化されているので、観たことがある人もいるかも？　アメリカ、マサチューセッツ州で1692年に行われた「セイラム魔女裁判」を描いた作品だ。

今回素晴らしいのはウィショー君のみならず、ウィノナが演じたアビゲイルを、『つぐない』で大ブレイクして最近では『ブルックリン』でのあまりに清々しく感動的な演技でオスカーにノミネートされたばかりのシアーシャ・ローナンが演じていること。さらに監督は、なんとデヴィッド・ボウイが手がけたオフブロードウェイ『ラザラス』の監督も務めたイヴォ・ヴァン・ホーヴェで、旬な人ばかりが集まっているのだ。

作品自体は1953年に初演されたものだが、あまりに生々しく、不気味で、ものすごい緊迫感の連続で現代に再現されている。アーサー・ミラーが書いた言葉が元々どれだけパワフルだったのかを再確認すると同時に、すべてがきちんと更新されているのが見どころだ。ブロードウェイのチケットも相当高いので、一番安い席にしたことを始まった途端に後悔したくらい。最上階の席でも相当の醍醐味だったので、可能な限りの良い席で観ることを絶対にお勧めする。貴重な機会に迫真の演技を堪能したほうがいい。

プレビューが終わったばかりでNYのレビューも一斉に掲載されたが、どれを読んでも絶賛だった。

http://www.thecrucibleonbroadway.com/

"The Crucible"
Walter Kerr Theatre
219 West 48th Street