本当にラスト? イギー・ポップのNYライブがあまりにカッコ良かった

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イギー・ポップが最新作にしてラスト・アルバムになるかも、と自ら言っている『ポスト・ポップ・ディプレッション』を引っさげて、現在全米ツアーを行っている。

NYのライヴが4月12日、ユナイテッド・パレス(キャパ3300人)で行われたので早速行って来た。チケットは即完売で、ダフ屋にもほとんど残っていないくらいの争奪戦。私が会場の窓口でフォト・パスとチケットをピック・アップしようとしたら目の前にジム・ジャームッシュが並んでいて早速上がった。

イギーのライヴはもう何度も観ているので、どんだけカッコ良いかは承知済みと思っていたはずなのに、始まった瞬間にテンションが一瞬でマックス!! 出て来て1曲目“ラスト・フォー・ライフ”が終わるか終わらないかのうちに上半身裸。さらに、観客にダイヴ。それも何回も観てきたはずなのに、まるでイギーのかっこ良さを全然知らなかったのではと思えるくらい、真新しい気持ちで盛り上がってしまった。

スゴいのは、そういうテンションのまま最後まで2時間も続いてしまったこと。1曲1曲瞬発力的な曲が多いのに、そんなに持つのはイギーの熟年の技なのでは思う。それと、今回はジョシュ・ホーミ率いるバンドが強靭だったのも素晴らしかった理由だろう。ジョシュを筆頭に男気炸裂で、余計なことは言わずにひたすら演奏します、というイギーへの尊敬の念とも言えるピシっとした姿勢で貫かれていたから。ただ、それにも増してイギーのヴォーカルが最強だったんだけど。

観客の熱狂も尋常じゃなくて、NYの観客は良いライヴが簡単に観られるから、ちょっとのことでは“会場が熱狂”ということがあんまりない。だからこそ、この日の熱狂がどれだけ本物かすぐに分かったのだ。

最新作は、ベルリン時代の作品の続きということだったので、セットリストも、『イディオット』、『ラスト・フォー・ライフ』からが主。イギーは最後の曲が終わると、観客と握手したり、手を振ったりして、なかなかステージから降りようとしなかった。ラスト・アルバムだとしたら、これがラスト・ライヴなんだろうか……と一瞬思ったけど、そんなわけないと、すぐにその考えをかき消した。

写真の映りが最悪ですいません! どうやらイギーの熱にやられたみたいで、カメラが始まった途端にぶっ壊れてしまったのです。

これから発売の6月号で引き続きレポートさせていただきます!

ライヴの幕開けとなった“ラスト・フォー・ライフ”のビデオ(トレスポ版)。


セットリスト
Lust for Life
Sister Midnight
American Valhalla
Sixteen
In the Lobby
Some Weird Sin
Funtime
Tonight
Sunday
German Days
Mass Production
Nightclubbing
Gardenia
The Passenger
China Girl

Encore
Break Into Your Heart
Fall in Love With Me
Repo Man
Baby
Chocolate Drops
Paraguay
Success
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