NYロックシーンの2001年から10年を当事者達のインタビューを掲載しながら振り返る本が5月23日に発売される。タイトルは、"Meet Me in the Bathroom: Rebirth and Rock and Roll in New York City 2001-2011" でLizzy Goodman著。
この本ではその中心的存在だったザ・ストロークスについて多く掲載され本人達もインタビューに答えている。Vultureにその抜粋が掲載されているのだが、その内容が割りとショッキングだ。
http://www.vulture.com/2017/05/the-strokes-an-oral-history.html
ザ・ストロークスのアルバート・ハモンドJr.がバンドがギクシャクしたのはライアン・アダムスがヘロインを持って来たからと語っているのだ。
「ジュリアンと僕が一緒に住まなくなったあたりから全てが変わっていった」
「ライアンはいつも朝2時にヘロインを持ってやって来て僕を起こしたんだ。僕はそのままドラッグをやって意識を失っていた」
「ヘロインは14歳からやってみたかったから」。それがバンドに悪影響を与えたと言っている。
「ジュリアンは僕を守るために、またライアンがヘロインを持ってアパートに来たら蹴り飛ばす、と言っていたんだ。ライアンは明らかに悪影響だったから」
しかしジュリアンはこう語る。
「それがライアンだったのかは具体的に覚えていない。だけどヘロインは人から魂を奪うので友達に渡すやつがいたら誰だったとしても阻止するためなら何でもした」
ライアンは全否定している。
「そう言われるのは悲しい。僕とアルバートは友達で僕は彼が大好きだったからバンドにはできない方法で彼の面倒をみていた。ヘロインを渡すなんて絶対しない」
またバンドがライアンにバーで、もう近づくなと言ったことがあったそう。
「僕を問題の原因にするのは簡単だ。でも問題は僕じゃなかったことをバンドはすぐに気付いたはずだ」
ここで何が本当の原因だったのか当事者でない外野が判断するのは実際非常に難しい。というのもドラッグをやる人達は人のせいにする傾向があるから。
ただ、バンドがこの時期ギクシャクしたのは本当で、ジュリアンはインタビューでドラッグ問題がある話はしていた。その時のモヤモヤが少し明らかになったのと、友達をなんとか守ろうとしたジュリアンの思いにじーんと来る。
この本にはその他ザ・ストロークスとコートニー・ラヴの関係性や彼らがザ・キラーズに嫉妬していたことなども語られているそう。
抜粋された部分だけ読むとゴシップ記事ぽくもあるが本人達が語っているので読んでみたい。
ザ・ストロークスがギクシャクしたのはライアン・アダムスがアルバートにヘロインを持って来たのが理由など本人達が振り返るNYロックシーンの10年本が発売
2017.05.16 12:00