グラミー賞発表!

グラミー賞発表!

ご覧になりましたか?グラミー賞。
原稿が終わってなかったので(汗)、なんとなく見ました。
ロバート・プラントが受賞後のスピーチで
「いや焦るなあ」とまったく落ち着き払って言っていて面白かったですが
「こういうのは昔はセルアウトと言ったもんなんだ。まあでも日曜日の過ごし方としては良いと思うよ」と。
結局、大方の予想通りロバート・プラント&アリソン・クラウスが主要部門を含む最多の5冠。続いてコールドプレイ3冠。
最多ノミネートされていたリル・ウィエンはラップ部門などで4冠。
全110カテゴリーのうち、TVの番組内で発表されたのはわずか10。
(つまりその他の100はあんまりもらってもその後の売り上げ効果はないということ。それよりもパフォーマンス。)
そのうち2回ステージに上がったコールドプレイは、最初はドラムのウィル・チャンピオンが
「ありがとう。でも、今日はサージェント・ペッパーの恰好を真似てしまってすいません!」とポール・マッカトニーに謝り、
2度目はクリス・マーチンが
「ご存知のように、僕らはヘヴィなロック・バンドとは言えないかもしれないけど、ロック・バンドにおける石灰岩みたいなもので、ハードじゃないけど、でもチャーミングだと思う」とコメント。
聴き間違っていなかったら「嬉しくて涙が出そう」とまで言っていたような……。

と言うわけで賞については、ロバート・プラントのコメントとクリス・マーチンのコメントが、そのままを正にという感じなのだけど、これはNYタイムスも書いていたいけど古くて、ソフトなものが、アグレッシヴで若いものにいつも勝つとグラミーの常識は結局そのままでした。
去年コレポンのページでレポートした時も確かカニエもだからあと30年くらい頑張ってアコギ・ヴァージョンとか出せばもらえるのかもと書いた覚えがあるので。

今日のiTunesを見たら、ロバート・プラント&アリソン・クラウスのアルバムが1位。その他目立ったのは、新人賞を獲り、パフォーマンスもしたアデレのアルバムが2位。コールドプレイや、リル・ウェインに比べ、昨日のTVで初めて見たという人が多かったのかもです。

パフォーマンスのハイライトは:

●レディオヘッド、マーチング・バンドのビート炸裂で“15ステップ”。最もグラミーらしくない瞬間で、個人的なこの日のハイライト。そう言えば、レディオヘッドの紹介をクリス・マーチンの妻がやったがあれはレディオヘッド的にはどうだったんだろうか? グウィネス・パルトロウでは嫌ですとも言えないし、みたいな。
http://www.youtube.com/watch?v=2aVzh1LSG8Q&eurl=

●U2:最新シングルで“Get On Your Boots”で賞を華々しくキックアウト。
ノミネートされてないのにパフォーマンスはさすがU2。
巨大スクリーンを前に、強烈なイメージとサウンドとそこに映し出される歌詞で洪水のような情報量。

●ヒップホップ・オールスター、T.I.、カニエ・ウエスト、リル・ウェイン、Jay-Zによる“Swagga Like Us”。しかし、これだけのスターを前に観客の目を釘付けにしたのは、その日が出産予定日だったMIAのお腹だった。
http://www.youtube.com/watch?v=6KinRqxsY_s&eurl=

●クリス・マーチンのピアノひとり弾き語り“LOST”がいつまで続くのかと思った瞬間、Jay-Z登場!圧巻のMCとそのカリスマ性に会場の空気がピリッ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZjJqEzS4PkE&eurl=

●控えめなカニエとESTELLEの“AMERICAN BOY”が、洗練されたパフォーマンスを。
http://www.youtube.com/watch?v=6zXv-QZ1asY&eur=

●ロバート・プラント&アリソン・クラウス“RICH WOMAN”
http://www.youtube.com/watch?v=ch8YdGraqqs&eurl=

●ポール・マッカトニー(w/デイヴ・グロール)“I Saw Her Standing There”

その他、グリーンデイが最後に年間最優秀アルバムのプレゼンターとして登場したのがサプライズ、だったのと、BLINK-182が、「僕らはまたバンドをやります」と再スタートを発表した。

しかし、今日グラミー以上に話題になっているのは、グラミーに急遽欠席したゴールデン・カップル。リアーナとクリス・ブラウン。
現時点で、詳しいことはわかっていないが、クリス・ブラウンが暴力で逮捕されたことは事実で、すでに釈放されているが、リアーナを殴ったのでは?と。クリーンカットのイメージだったクリス・ブラウンなだけに大ショック。てか、リアーナを殴るなんてあり得ない。
しかしヒップホップ界では、こういうことは警察には言わない……という無言の掟もあったりするらしく、とにかく現在大騒ぎです。
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