念願の初来日を果たしたチャンス・ザ・ラッパー。大感動をもたらしたようだが、今度はなんと長編映画に初主演。『Slice』というタイトルで、その予告編が今日公開された。こちら。
チャンスが最後に出てくるけど、もうそれだけで爆笑しちゃうし、B級ホラー映画のダメダメさがすでに最高!
映画は小さな町を舞台に、ピザのデリバリーボーイが殺されるというストーリーで、この小さな町は一体誰を犯人にするのだろうか?という物語が描かれている。おばけか?ドラッグディーラーか、はたまた狼か?映画でチャンスが演じるのはDax Lycanderという役。Daxはなんと狼で、かつてチャイニーズデリバリーの運転をしていたそう。町で殺人が起き始めたことをきっかけに、以前からDaxに起きたことに耳を傾けるようになったという。そこで、町の謎が浮かび上がってくる。
脚本段階では、チャンスのバイクによるチェイスシーンもあったようで、監督によると、それは『ダークナイト』のジョーカーをイメージしたとのこと。実際撮影されたかは不明だ。
監督、脚本はAustin Veselyで、シカゴ在住の28歳。今回チャンスとともに来日したThe Social Experimentのメンバーと学生時代の友人であり、”Sunday Candy"のMVやチャンスの”Angels”の監督もしている。シカゴのコミュニティにこだわるのもチャンスらしい。
チャンスが映画に興味を持っていたため、映画を作るなら絶対に出たいと言ったことが始まりだったと。この役はチャンスが演じることを念頭に書き、チャンスのアイディアなども加えられたそうだ。
またチャンスが今日、自分が初めて演技をした短編映画『Mr. Happy』についてもツイートしていた。
「『Slice』を楽しみにしてくれている人にこれが僕の俳優デビュー作だ。『Slice』とは大きく違ってドラマだし、短編で、しかも鬱や自殺がテーマだ。『Slice』みたいに軽くはないけどでも良い映画だから」と。
ピザ殺人事件とも言える、この『Slice』の公開は、秋!ハロウィン時だったら最高なのに。配給が『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』や、『レディ・バード』などクールなインディ映画に関わるA24なのも期待!