現在ツアー中のパール・ジャムだが、8月13日にモンタナ州で行われたライブでポスターを発売。論争を呼んでいる。
毎回ライブでポスターを発売するのはいつも通りなのだが、この日のポスターには、腐りかけた大統領が燃えるホワイトハウスの前で、共産主義の書類ケースに手を伸ばしたまま死んでいる姿が描かれていて、それを鷹が食べているというものだった。
こちら。
これは、バンドメンバーのジェフ・アメンがアーティストのBobby Draws Skullzと描いたもの。
ジェフは、そのポスターに関して手書きのコメントも発表している。
「俺たちは、行動を起こさなくてはいけないところまで来ているのはもう誰もがわかっているはずだ。Tester候補以上に、この国とそしてとりわけモンタナ州を思っている候補者はいない」。
ジェフはモンタナ出身であり、このポスターは、これから行われる選挙で民主党候補者のJon Testerを支援するための選挙基金集めに作られた。彼の対抗馬であるMatt Rosendaleは、白人至上主義者をサポートして批判されたこともある人物だ。
Rosendaleは、共和党よりで知られるFOXニュースで「Tester候補は、 極左翼を支持していることがこれで再び明らかになった。パール・ジャムのポスターは、最悪で、批判するべきものだ。死んだ大統領と燃えるホワイトハウスが描かれているのだから。Tester候補は、暴力的であくどい極左翼を非難するべきだ」と批判している。選挙は11月6日だ。
すでに地元シアトルでもライブを行っているパール・ジャムだが、シアトルでは学校の先生を支援/讃えてホワイト・ストライプスの"We're Going to be Frieds”をカバーした。また、クリス・コーネルの”Missing”もカバーしている。映像はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=ad-LnWKhB7M
https://www.youtube.com/watch?v=yWe8UvHIHDM
さらにシアトルのホームレスの問題を解決するために資金を集め、なんと1100万ドル(約11億円)も集まり話題となった。
バンドがそれに対して感謝のメッセージを発表し、同時にライブでのエディのコメントを送信している。
エディはこの中で、「シアトルで今回できたことは世界にもできるんだという証明となった。このホームレスの問題を絶対に解決できるんだ」と語っている。さらに、「街がこれまでになく豊かになっている時に、これだけのホームレスの問題がある。この問題は複雑だが、絶対に解決できる。これが出発点なんだ。みんなで団結しよう。みんなの助けが必要だから。ここで波が起きた。そして俺たち一人一人が水なんだ」と語っている。
また素敵なのは、ジャック・ホワイトが月曜日にシアトルでライブをして、お返し?にパール・ジャムのなんと”Daugther”をカバーしたこと! ジャックのライブは携帯禁止なので映像はないが、どういうわけか録音していた人がいたようで音声をポストしているサイトがいくつかある。
ちなみに、シアトルとパール・ジャムといえば、しばらく前にマリナーズの始球式にも参加していて、なんとエディがイチローに投げるという感動的な場面もあった。
パール・ジャムはバンドとしては9月にツアーを終了。エディがいくつかのソロライブを行うことになっている。
これら様々な経験から、どんな新作が生まれてくるのか楽しみだ!!!