スティーヴン・ソダバーグ取材


昨日のポルノ・スター、サシャ・グレイと同じ日に
取材した、彼女が主演『ガールフレンド・レクスペリエンス』の監督
スティーヴン・ソダバーグ。


この作品を観て
去年の株式市場が崩壊した際、
こういう時、最高級のコールガール、エスコート・サーヴィスは、
より経営が好調になる。
それは、会社で仕事がうまくいかなくなった役員達が
いい気分を味わうために、より頻繁にエスコート・サーヴィスを
使うようになるからだ。
ただし、中レベルのエスコート・サーヴィスを使っていた
ような人達は、ランクをひとつ下げるので、
本当の高級だけが売り上げを伸ばす、
とTVか何かで言っていたを聞いて
それは説得力あるなーと思ったのを思い出した。


この作品は、ポルノ・スターを起用しているのに
セックス・シーンも、ヌード・シーンもほぼ皆無だ。
その前と後のほうが重要なのだ。
まるで昨日撮ったのではないかと思うような
情勢的なリアリティの中、
ほぼ会話で繋がれていき、
そういう意味で監督の初期の作品を彷彿とさせる内容だった。
ソダバーグは、昨年、2本立ての『チェ』を公開し、
今年は、この作品と、もう1本、マット・デイモン主演の『INFORMANT』が
控えている。
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