オスカーと言えば、さんざんインディ映画”Precious"について紹介してきたけど、同様にトロント映画祭で上映され、即座にオスカーの声が上がった作品。ジョージ・クルーニー主演、『ジュノ』のジェイソン・ライトマン監督の『マイレージ、マイライフ』が今週末からアメリカで公開される。つまり、これを持って正式にオスカー・レースが開始したということだ。
トロント映画祭報告で内容は書いたけど、個人的にも思い切り共感できるこの作品は、政治的問題提起をする作品でもなければ、現実逃避のファンタジーでもなく、500ミリオンダラーも使い構想に12年かけたゴージャスなCGIが堪能できるわけでもない。ただの人間ドラマ/コメディだ。制作費なんてたった25ミリオンドルだぜ!しかし、滅茶苦茶よく書けた脚本を、これ見よがしでもない、しかしキャリア最高かと思う演技力で、ジョージ・クルーニーが演じきる。とにかくその演技が、思い切り笑えるのに、思い切りハート・ブレイキングなのだ。つまりこの作品にはハートがあるということだ。