今日の本屋事情:ニューズウィークは1ドルで売却
2010.08.05 12:15
もうご存知と思いますが、ニューズウィーク誌を、あの高級音響機器メーカー創設者のシドニー・ハーマンがなんと1ドルで買った。しかし、ニューズウィークは約60億円の負債があるそうなので、これはもうボランティアというか、チャリティ活動みたいなもの?
というニュースを知る前に、アメリカの最大書籍チェーン店、バーンズ&ノーブルも売りに出しているとのニュースを聞いてショックだったのだ。どうやら、電子書籍の部門で、アップルとアマゾンに負けたことが原因らしい……。
それとは逆に、昨日近所にできた古本屋に久しぶりに行ったら、なんと内容がバージョン・アップしてて、いきなり買いたい本がたくさんあった。ハーモニー・コリンの"Mister Lonely"のサイン本とか、なんとアレン・ギンズバーグの"The Fall of America"のサイン本まで。Ryan McGinleyの"Moonmilk"もあったけど、それはさすがにセカンド・エディションだった。
しかし、私がずっと買いたいと思っていた、William Egglestonのカルチェ財団のカタログがあって、それは買ってしまった。発売された当初はストランドという本屋で30ドルくらいで売っていて、買いたかったんだけど買わないでいたら、次行った時は当然なくなっていた。失敗した……と思っていたら、いつの間にか300ドルくらいの値段がついていたのだ。集大成的な内容だったんだけど、でも、いつもの写真集とは視点の違った編集でかっこ良かったのだ。だから、気が向いたらネットで調べたりしていたんだけど、どうしても250〜300ドル。それがこの店でなんと破格の安さで売っていたのだ!!!即買い。お店のお兄さんに「アマゾンでは300ドルなのに、超安い!ありがとう!!」と言ってしまった。「そうするように心がけているんだ」と言っていた。それで家に帰ってきたら、届いていたNew Yorkマガジンに、今インディ本屋が成功しているという記事があって、その本屋も紹介されていた。
音楽シーンとも少し似ているのかもしれない。インディ・バンドのチャート入り現象というか。
メグ・ライアンとトム・ハンクスが主演したラブコメ『ユー・ガット・メイル』では大型書店が小売店を潰しそうになっていたのに、逆行する時代がくるとは……公開された98年、そんなことは予想もしていなかった。しかし、映画の終わりはどんなでしたっけ?もちろんハッピー・エンドなはずだけど、忘れてしまった。