ボナルーDAY 2:メインステージは、The Decemberist→My Morning Jacket→Arcade Fire!!!


この日のメイン・ステージの流れは、ドリーム・チームにして、今年のボナルーのハイライトのひとつ。

The Decemberistsのコリンが、「僕の友達でもあり、こんな素晴らしいバンドと一緒のステージで演奏できるんなんて最高。みんなも、今日はメインステージにそのまま留まるのが正解」とステージで言っていたけど正に。

3バンドがそれぞれの特徴を発揮して、見事にメインステージの役目を果たしていた。


とりわけMy Morning Jacketが凄まじかった!!!

「僕らボナルーには何回も出てるけど、メインステージはこれが初めてなんだ」と、半分熊人間になったかのような靴を履いたジム・ジェームスが言っていたけど、これぞメインステージの凄い気合いと、気迫の堂々ライブをやってのけた。8万人に届かせようかというジム・ジェームスのスクリームとギター・ジャムの瞬間、完璧に何かが舞い降りているようなだった。こうやってバンドの中にはメイン・ステージに立った瞬間に、進化を遂げるバンドもいるんだなと実感。

Arcade Fireでは、8万人の大合唱にとにかく感動。アンセムが生まれるのは、人には時にそれが必要だからなんだ、と実感した。

彼らは、とりわけ、バンドが一直線に並んで演奏する瞬間が凄かった。それは、戦闘の一番前で壁を作り、私たちを引っ張るリーダーとなり、または前から攻めてくる敵を一歩もこちらへ侵入させないのだという私たちを守る壁のようにも見えた。

出て来て2曲目で、「ボナルーにずっと出たかったんだ」とウィン・バトラーが言い、その瞬間に、観客から「うぉーーー!」と歓声が上がった。それを聴いて、ウィン・バトラーから素直に笑顔が出てしまった週間がなんとも良かった。

The Decemberistsは、まだ陽が高い熱い時間であったけど、その鋭い批判性と皮肉の効いたコメントと歌詞で、熱さに負けないピリッとした空気をもたらしていてそれが非常に彼ららしかった。残念ながら闘病中でジェニーが出演していなかったけど、コリンが「彼女は良くなっているから」とステージで語り、大拍手が起きた。
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