トム・モレロ、ウォール街占拠地で歌う #OWS

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ウォール街の占拠が始まって以来トム・モレロほどこの場に相応しいアーティストもいないのではないかと思っていたのだが、10月13日正午に、ウォール街の占拠地であるLiberty Plazaに "ナイトウォッチマン”が、登場した。


トム・モレロはナイトウォッチマンを始めた時から、ウディ・ガスリーの”This Land is Your Land"を歌っていたが、歌う前に必ず、「この曲を初めて聴いた時この曲のどこが労働者のための歌なんだ?と思った。しかし、それは肝心の歌詞がセンサーされていたからだということが後で分かった。今日はその歌詞をしかっりと歌う。変化というのは、絶対に権威からはやってこない。それは君たちから起こすものなんだ。だからこの歌は、君たちのための歌なんだ。これは革命的な階級闘争のアンセムなんだ」と言っていた。


正に今ウォール街を占拠している若者達が思っていることはそれなのだ。だからこそ、トム・モレロ/ナイトウォッチマンがこの場に最も相応しいアーティストだと思ったのだ。


そして、この日も正に上の言葉を言って、”This Land Is Your Land”を歌った。


「最初君たちは無視された。そしてその後にペッパースプレーを食らった。でも、誰ももう君たちを止められない。俺には分かる。絶対どんな奴らにも君たちを止められないんだ!」とその他ナイトウィッチマンの”The Fabled City”と、”Save The Hammer for the Man"を歌い、また、”World Wide Rebel Songs"の歌詞をみんなに伝え、合唱させたり、ジャンプさせたりして、観衆から大喝采を受けていた。


ローリング・ストーンのサイトに映像があった。
http://www.rollingstone.com/music/news/tom-morello-at-occupy-wall-street-take-it-easy-but-take-it-20111013


さらに、「オバマ大統領は、グァンタナモ収容所を閉鎖する勇気がないのなら、俺たちの経済をめちゃくちゃにしたウォール街の銀行員達もその檻の中に入れればいい。そして、そいつらにレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを大音量で24時間聴かせればいい!貧困は犯罪であり、その原因を作ったウォール街の奴らは犯罪者である」とも叫び拳を挙げた。


ウォール街の占拠については、始まった当初、メッセージ性が明確ではないということで、批判する向きもあり、それはいまだに明確ではないのだけど、しかしトム・モレロも言っているように、この運動はすでに全米に広がっているし、この公園の真横にはテレビ局の中継車が10台くらい並んでいる状況だった。


トム・モレロがここに登場したことで、この運動に欠けていたと思えた、強いリーダーシップを見せ付けるいいお手本になったと思うし、そしてそもそもどうしてここに若者が集まってきたのか、というその目的を明確にしてみせたように思う。さらに、この場に一体感をもたらしたという意味でも、たった4曲でそれをやってのけたトム・モレロはさすがだと思った。もちろん、彼が来たおかげで、メディアの注目も浴びたわけだし。


昨日クリントン元大統領もテレビに出て、ウォール街占拠をする若者を支持するコメントをしていた。「ティーパーティのような動きがあり、そしてウォール街占拠がある。これはこの国の民主主義がしっかりと機能している証拠」だと。


さらに、NYタイムズやニューヨーカーなどの記事を読んでいても、確かに問題点はあるが、ここから何かが起きるのを待ちたいという、希望に目を向ける記事が目立っている……というかそういう記事の方を私が読んでいるからかもしれないが。


現時点での最大の問題は、ニューヨーク市長が衛生上の問題を理由に、ここでキャンプをしている人達を明日立ち退かせると言っていることだ。金曜日の朝6時に移動させると言っていて、その前に抵抗するための人を集めるように呼びかけている。また、市に反対を訴える電話するようにも呼びかけている。が、抵抗すれば、また逮捕されるのではないかと思う。


しかし、トム・モレロも言っていたし、このウォール街占拠のモットーにもなっているガンジーの言葉、
「最初彼らは君たちを無視するだろう。そして笑いものにし、そして戦いを挑み、そして君たちが勝つのだ」
を元にすると、市が今彼らにやろうとしていることは、「戦いを挑む」の部分ではないかと思うのだ。つまり、彼らが恐れている証拠ではないかと思う。


そして、レイジが昔ウォール街の証券取引所真ん前でゲリラ撮影した”Sleep Now In the Fire"ビデオは、こちら。カッコいい。マイケル・ムーアが監督。テロ後の今となってはもうこんなこと絶対にできないが。つくづくこういう場に相応しい音楽だ。
http://www.youtube.com/watch?v=rO_FVVHXEjM
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