祝! 宮崎駿『風立ちぬ』NY批評家賞受賞。『アメリカン・ハッスル』が作品賞!

祝! 宮崎駿『風立ちぬ』NY批評家賞受賞。『アメリカン・ハッスル』が作品賞!

今日全米各都市の批評家賞に先立ってNY批評家賞が発表され、見事宮崎駿の『風立ちぬ』がベストアニメーションに選ばれた。

今年のアカデミー賞においても、『風立ちぬ』が果たしてアニメーション部門でオスカーを獲るかどうか大きく注目されているため、幸先の良いスタートとなった。

ベストピクチャーは、去年『世界にひとつのプレイバック』でなんと8部門オスカーにノミネートされた(主演のジェニファー・ローレンスはオスカーを受賞)デヴィッド・O・ラッセルの『アメリカン・ハッスル』。

今年は去年に増して優れた作品が多いため、オスカーは大激戦になると思う。それぞれの受賞した監督、俳優はどれも文句なしの作品、演技を観せているが、他の作品が選ばれたとしても、文句はないくらい難しい。ちなみに、去年のNY批評家賞では、『ゼロ・ダーク・サーティ』に多くの賞が授与されたが、NY批評家賞を獲って、オスカーも獲得したのは、なんと、ダニエル・デイ=ルイスひとりだけだった。なので、これからどうなるかまだまだ分からない!

書き出したら全部になってしまうが、個人的には、全編出演者ひとりという作品で、迫真の演技を見せたロバート・レッドフォードと、本当に美しかったジェレット・レトが受賞したのがとりわけ嬉しい。それから、サラ・ポーリー監督の『Stories We Tell』も本当に素晴らしい作品だし、スティーブ・マックイーンの『12 Years A Slave』は、トロント映画祭でも、NY映画祭でも満場一致の大絶賛映画だったし、『ブルージャスミン』はウディ・アレンの傑作で、本当にケイト・ブランシェットが凄いのだ……と言い出すと本当に全部になってしまうので、このあたりで。

以下今年の結果。

作品賞:『アメリカン・ハッスル』
主演男優賞:ロバート・レッドフォード(『オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜』)
主演女優賞:ケイト・ブランシェット(『ブルージャスミン』)
監督賞:スティーブ・マックイーン(『12 Years A Slave』)
助演男優賞:ジャレット・レト(『ダラス・バイヤーズクラブ』)
助演女優賞:ジェニファー・ローレンス(『アメリカン・ハッスル』)
外国語映画:『アデル、ブルーは熱い色』)
アニメーション:『風立ちぬ』
脚本賞:『アメリカン・ハッスル』
特別賞:フレデリック・ワイズマン
シネマトグラフィー:Bruno Delbonnel(『Inside Llewyn Davis』)
初監督賞:Ryan Coogler (『Frutivale Station』)
ノンフィクション賞:『Stories We Tell』(サラ・ポーリー監督)

『アメリカン・ハッスル』の日本語予告編はこちら。
http://american-hustle.jp/trailer.html
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