水曜日のカンパネラ「水曜日の視聴覚室vol.2」


やっと、ようやく、ついに観たー!
主演 ・歌唱のコムアイ擁する水曜日のカンパネラ、自主企画「水曜日の視聴覚室」第2弾。
前回のオオルタイチに続いて今回はAZUMA HITOMIとの対バン。
遅ればせながら、水カン初体験でした。めちゃくちゃおもしろかった。

コムアイという人は「不完全さを完璧に表現している」という意味ですばらしいアーティストだし、その存在がものすごく批評的だ。ステージ上ではやりたい放題やっているように見えて、実際気分的にはやりたい放題なのかもしれないが、その自由さは、たとえていうならマリオネットの人形が自分の意志で好き勝手踊り出して結果糸でこんがらがっちゃっている感じに似ている。あくまで水曜日のカンパネラの表面としてふるまいながら、同時にどんどんこんがらがっていく感じ、そのぐっちゃぐちゃの隙間からにじみ出てくる生臭さみたいなものが、すげえロックだなと思った。

マリー・アントワネットやラーメンマンからモスラに桃太郎に千利休まで、古今東西のサブカル的記号を縦横無尽に引用し、それを愛でながらバラバラに切り刻んでいくような楽曲の切り口も、プロフェッショナルと素人臭さが背中合わせになっているコムアイのありかたも、同じように何かに殴りかかっているように僕には見えた。


そしてこの日のライヴ中にはニューアルバムのリリースと初の全国ツアーの開催も発表。アルバムは11月5日発売、タイトルは『私を鬼ヶ島に連れてって(ハート)』。ツアーファイナルは桃太郎の地元、岡山でのワンマンだそうです。