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    シナリオアートとKANA-BOONの2マンを観た

    シナリオアートとKANA-BOONの2マンを観た
    シナリオアートの東名阪対バン企画ファイナル東京編「ハグレヒツジハトウキョウニ」。
    同じ関西出身の盟友KANA-BOONとの2マンは想像していたよりもずっと特別な夜だった。

    先攻のKANA-BOONは初っ端の“シルエット”から全力疾走。たぶんテンション上がりすぎて鮪が“机上、綴る、思想”で歌詞をすっぽかすというハプニングもあったけど(笑)、それも含めてこの2マンに込める気持ちがビシビシ伝わってきた。

    そして主役のシナリオアート。昨日リリースになった新作ミニアルバム『dumping swimmer』の曲はもちろん、それ以前の曲もバンドとして新たな生命力を持ったように鮮やかに鳴り響いた。アンコールの最後にハットリクミコがひとりでピアノで弾き語った“ホシドケイ”。ひとり苦しんでいた彼女の思いが、美しく昇華していくのが見えた。

    ハヤシコウスケはKANA-BOONに対して「いつも救われてます」と言っていた。そして、今度はKANA-BOONをいつか救ってみせる、と宣言した。たぶん、宣言するまでもなく、KANA-BOONもシナリオアートに救われながらここまで来たんだと思う。それは今日のライヴを観れば明らかだったよ。

    『dumping swimmer』はすごくヘヴィな作品だけど、それを作ることができたいまのシナリオアートは、しっかりと上を向いている。生まれ変わった、というと言い過ぎかもしれない。でも、本当の意味で誰かを救う強さが、彼らの中に芽生えているような気がした。

    現在発売中のROCKIN'ON JAPAN、表紙はKANA-BOONで、中にはシナリオアートのインタヴューも掲載中です。そこでコウスケが語っている言葉の意味が、このライヴを観てはっきりとわかった。
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