音楽の宇宙旅行「宇宙ツアーズ」の第3回は、ゲストに南波志帆を迎えた女子ツーマン。力強いグルーヴのラブソングをガーリーな歌声で次々に乗りこなす南波志帆は、優雅な振り付けも交えつつクリスマスシーズンの粋な計らいを見せ、最後には内に秘めた小さな意志のほとばしりを伝える。
そしてツアーコンシェルジュの宇宙まお。新しいバンドはエッジの鋭いサウンドが魅力的で、新作ミニアルバム『7つのうた、あなたの虹になれ』の楽曲もヴィヴィッドに描き出される。
宇宙まおは、そのソングライターとしての才能の手綱を、しっかりと握ってコントロールし始めた。かつて人々を振り向かせようとしていたメロディは、自ら歩み寄って相手の目を見据えながら投げ掛けるメロディに変わった。彼女は、「曲を届けに行って、出会った人にまたエネルギーを貰う」制作スタイルについて語り、年明け2月に行う初のワンマンツアーのタイトルを「会いにゆく」と名付けた。
圧倒的な個性に、積極的な人懐っこさまでが加味された宇宙まおの音楽はヤバい。今夜のオーディエンスもガンガン盛り上げて、アンコールでは南波志帆とのコラボも2曲繰り広げられた。さまざまな思いが描かれながらも、一貫してハッピーな空間であった。後日アップのライヴレポート書きます。(小池宏和)