Jake Bugg、感無量


ジェイク・バグ@ZEPP TOKYO

日本ツアー初日の土曜日に続いて、ツアーファイナルとなった本日の公演も観てきた。
言うまでもなく、素晴らしかった。
横浜公演以上にMCはなかったけど、言数と反比例するかのように、音楽以外、むしろなにもいらないと思わせる説得力は倍増。
ここまで音楽の力のみで人を圧倒させるパフォーマーはそうそういない。
曲の良さ、卓越した演奏力(歌もギターも上手すぎ)、セットリストの巧妙さ(今日もやはり”ブロークン”→”シンプル・プレジャーズ”の流れにゾクゾクした)などなど、その要素はいくらでもあげられるのだが、やはりもっとも心に響くのは彼の圧倒的な”ひとり感”。
もちろんバンド・セットなので、バックにドラムとベースがいて、長く一緒にやっている面子なだけに、しっかりとバンド・グルーヴは作り上げられているんだけど、観客と向き合い、そのすべてを背負いながら演奏しているのはやはりジェイクひとり。
そのことにまったく気負いすることなく、むしろ当たり前のこととして凛然とセットをこなしていく姿がとにかく感動的なのである。
かっこよすぎるぜ、ジェイク。
しかも、まだ20歳。
今日のライヴはもはや完璧だと思ったけど、ジェイク自身がまだ発展途上だと考えると、ホントに恐ろしくなってしまう。

この才能、これからも末永く付き合っていきたい。(内田亮)
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