ジェフ・ベックを観た。素晴らしくて、余韻が抜けない…@東京国際フォーラム

ジェフ・ベックを観た。素晴らしくて、余韻が抜けない…@東京国際フォーラム
ジェフ・ベックの東京公演2DAYSの初日を観た。
こんな色々な表情のジェフ・ベックが聴けるとは! 約2時間があっという間だった。

「デビュー50周年ということで、ファンのみんなに喜んでもらえるよう、初期の曲もやりたかったので、ジミー・ホールにも来てもらっているよ」とインタヴューで本人が語っているが、本当にその通りの、いやそれ以上のパフォーマンスだった。

新作『ラウド・ヘイラー』で大抜擢された女性ギタリスト、カーメン・ヴァンデンバーグが、御大と向き合って果敢にギターを弾き、ブルース・ソロを演奏する姿は、観ているこっちまでドキドキした。
髪を何度もかきあげたり、手を拭いたり、といった様子から、客席にいても彼女の緊張感が伝わってくる。

「その純真さ、傷つきやすさ、脆さかな。カーメンのギタープレイはどこかアルバート・コリンズみたいだ。短いフレーズ、とか……」と、ジョフ・ベックは彼女のギターの魅力を語る。

そうした初々しさ、純粋さ、緊張感、進化、チャレンジ精神といったものが、「72歳にして永遠のギター少年」ジェフ・ベックの心に、新しいエモーションを掻き立てたことは間違いない。
ステージの上の、彼の楽しそうな様子を観ていると、今回のツアーがとても特別なものであることが伝わってきた。

横浜公演とセットリストの流れはほぼ同じだが、
“Rollin' and Tumblin'”のかわりに、“Blue Wind”が聴けた!
そしてアンコールは1曲多く、“Goodbye Pork Pie Hat / Brush With the Blues”も!!
新作からの楽曲“JERSEY WIVES”と“THUGS CLUB”が入れ替わっていた。詳細は下記参照。

今のジェフ・ベックが絶好調であることを感じさせる素晴らしいライヴ、
もう一度観たい……という欲張りな余韻に浸らせる。

今日は東京国際フォーラム2日目。この後も、大阪、福岡、広島、名古屋、兵庫とツアーは続きます。(井上貴子)

横浜公演のレポートはこちら。http://ro69.jp/live/detail/155341
サメのスカーフがかわいい、来日取材時の様子はこちら。http://ro69.jp/blog/rockinon/155424

〈東京国際フォーラム 1/30 セット・リスト〉
01. The Revolution Will Be Televised ※
02. Freeway Jam
03. Lonnie on the Move
04. Live in the Dark ※
05. The Ballad of the Jersey Wives ※
06. You Know You Know
07. Morning Dew
08. A Change Is Gonna Come
09. Big Block
10. Cause We’ve Ended as Lovers
11. O.I.L. (Can’t Get Enough of That Sticky) ※
12. Thugs Club※
13. Scared for the Children ※
14. Beck’s Bolero
15. Blue Wind
16. Little Brown Bird
17. Superstition
18. Right Now ※
En1. Goodbye Pork Pie Hat / Brush With the Blues
En2. A Day in the Life
En3. Going Down(Moloch cover)
※『ラウド・ヘイラー』収録曲

ジェフ・ベックを観た。素晴らしくて、余韻が抜けない…@東京国際フォーラム - 『rockin'on』2016年9月号ジェフ・ベック インタビュー掲載『rockin'on』2016年9月号ジェフ・ベック インタビュー掲載
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