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    チューニングの話 後編

    チューニングの話 後編

    前回の続き。
    ジェフ・ベックやゲイリー・ムーアは、何故ライブ中に
    ギターのチューニングをしないのか、という話です。

    チューニングが狂わない弾き方を身につけているからだ、と
    僕は思っていたんだけど、前述の知人曰く、「違うと思う」と。
    「チューニングが狂わない弾き方」じゃなくて、
    「チューニングが狂っても平気な弾き方」なのではないか、と。

    つまりですね。
    たとえば、弾いていて、「あっ5弦が1/4音くらい低くなってる」と
    思ったら、5弦を押さえる左指の位置を、その低い分だけ
    上のポジションにずらしたり、弾く瞬間に、
    右手でトレモロアームをちょっとだけ押してゆるめたりして、
    正しい音を出すことができるのではないかと。

    すごくない?
    というか、嘘だよ。いくらなんでも、そんなことできるわけないじゃん。
    と言ったら、「もう自然にそうなってるんじゃないかな」と彼は言う。
    「あっ1/4音低い、だから指の位置を変えよう」とか意識して
    やるんじゃなくて、常に「ここで一番気持ちいい音」というのが
    身体でわかっていて、それを探して指が勝手に動く、
    みたいなことになっているのではないかと。

    正直「そうなのかあ」半分、「ほんとにぃ?」半分です、私。
    ほんとにそんなことできるんだろうか、ジェフ・ベックやゲイリー・ムーアは。
    当のミュージシャンのみなさんにきいてみたい。

    って、ジェフ・ベックやゲイリー・ムーアは、間違ってもこれを読まないだろうから、
    「俺、それできる」って方がもしいたら、ぜひ教えてください。
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