ロッキング・オン最新号に掲載中のインタヴューでは、ライドン先生自ら日本へのリスペクトを語りまくっている。
「日本は俺たちには世界中でも一番好きな国のひとつだからね。
そこにはPiLを理解してくれる人たちがいたからなんだ。それもかなり初期のうちからね。どんな国よりもその点、日本は進んでたんだ。
日本では『フラワーズ・オブ・ロマンス』がちゃんと聴かれたんだからね。これはすごいことなんだよ! 俺のレーベル自体がこのアルバムを拒絶して、リリースを拒否しようとしたくらいなんだから。
だから、日本よ、ありがとうっていうものなんだ。
あんたたちは俺の右腕として、相撲の力士みたいに百万力で頼りになるよって(笑)。
これは本当にマジでそう言ってるんだからね」
そしてもう一つ楽しみなのが、ボックス・セット『ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン(ソングス・フロム・ザ・ハート)』。こちらは7月20日にリリースとなる。
なんで「ソング・フロム・ザ・ハート」と書かれている意図も、このインタヴューを読めばよくわかると思う。
改めてボックスのさまざまな音源を聞き返し、映像も確認してみて、何を感じたか?という質問に対して、ジョン・ライドンは、こう答えいてる。
「俺たちはなにも、厳めしい、ガチガチで退屈なハードコア・インテリ・アーティストなんかじゃないんだからね。
常に、自分たちのオーディエンスに対して、オープンで、誠実で、中身を晒していく準備ができてる。それをより大きな世界に提供したいんだよ。
この作品にはそういう野心が込められてるんだ。それは、世の中をよりよい場所にしたいっていうことなんだよ。
報酬に対して、俺たちはそういう申し出を実践していくんだよ」
そして、PiLの活動にあたってポリシーとしていることは? という質問については―ー。
「誠実であることだよ。
それと、同朋の人間に対する共感だよ。
特に俺たちのことを好んでいない人たちに対してだね。
そういう人たちに対して俺は一番同情や憐みを感じるんだよ。
どうしてかというと、俺は自分と同じ人類を愛してるからなんだ」
インタヴュアーは、小野島大さん。
ぜひ、本誌にてぜんぶのテキストを読んでほしい。
ドキュメンタリー映画も、イギリスではすでに公開されていて、アメリカでは9月から上映。日本でも早く観たい!!!
ちなみに、ライブは当日券も出るようです。迷っている方はお早めに。(井上貴子)
https://www.creativeman.co.jp/event/pil/
ちなみに、今回の本誌インタヴューは、「PiLとポスト・パンクを語る」だったが、
その全編ともいえる「半生とパンクすべてを語った!」は、昨2017年6月号に掲載しています。
関連記事は現在発売中の「ロッキング・オン」8月号に掲載中。
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