アークティック・モンキーズ:4人の少年がセンセーションを巻き起こし、ラディカルに変化し続けたその歩み ―― 今、完全ディスコグラフィーで振り返る

アークティック・モンキーズ:4人の少年がセンセーションを巻き起こし、ラディカルに変化し続けたその歩み ―― 今、完全ディスコグラフィーで振り返る - rockin'on 2023年1月号 中面rockin'on 2023年1月号 中面

現在発売中のロッキング・オン1月号では、アークティック・モンキーズの完全ディスコグラフィーを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。



文=坂本麻里子

アークティック・モンキーズがアルバムデビューした年に生まれた子供たちも今や16歳の高校生、彼ら自身がバンドを始動させた頃の年齢に達している。ザ・ホワイト・ストライプスザ・ストロークスに代表される00年代初頭のインディギターブームに触発され登場したバンドのひとつだったわけだが、トップ人気を維持するばかりか現在のティーンエイジャーも魅了する影響力を誇る同期生アクトはちょっと他に思いつかない。この唯一無二な存在感はどのように形成されていったのだろう?

彼らの現時点までのフェーズは大まかに1〜2作目/3〜5作目/6〜7作目の3段階に区分できると思う。

1st『ホワットエヴァー・ピープル〜』(06年)は英シーンを揺るがす「トロイの木馬」だった。子供時代からの親友同士で結成という定番なオリジン、アルバムタイトルに引用された小説/映画『土曜の夜と日曜の朝』から連想されるスミス+オアシス系のスポーツカジュアルなルックスに漂う伝統地方色(「北極猿」のネーミングはとかく田舎者と見られがちな英北部出身のガキだった彼らのユーモアと開き直った誇りを感じさせる)――一見「ああ、定番のNME系インディボーイズか」と思う。

しかし本作の爆発的なエネルギー、緻密なソングライティング/アレンジ、何より切れ味鋭いリフと多彩なビートでチャージするリズミックで「踊れる」サウンドはノスタルジックで茫洋とした「イギリス演歌ロック」とは異なるベクトルに向いていた(“マーディ・バム”のようにリリカルな美メロ名曲もあるが)。
(以下、本誌記事へ続く)



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