現在発売中のロッキング・オン2月号では、ミツキのドキュメントを掲載!
以下、本記事の冒頭部分より。
「でも結局、周りを見回して、自分が作りたい音楽を作ることができて、自分の音楽を他の人たちに届けられることがどれほど幸運なのかに気づいた」
高い評価を得たミツキの7枚目のアルバム『ザ・ランド・イズ・インホスピタブル・アンド・ソー・アー・ウィ』に収録された“My Love Mine All Mine”は、(10月13日)現在 Spotifyで一日に約400万回再生され、同サイトのグローバルデイリートップ50で12位となっている。おそらく2週目も英シングルチャートで15位を固守し、米シングルチャートでも上位になるだろう。
“My Love Mine ~”はありそうもないサクセスストーリーだ。大物ポップスターたちと肩を並べるその様は、ラナ・デル・レイの“ビデオ・ゲームス”やオリヴィア・ロドリゴの“ドライバーズ・ライセンス”といった大ヒットバラードと同種の印象を受ける。
「この世代のリスナーは、自分がどのジャンルに同調するかにはあまり関心がない」と、アイスランドのジャズポップスター、レイヴェイ(24)は言う。「みんなは歌詞と、コミュニティと、そして音楽が自分にどう感じさせるかを重視しているの。こういう曲が急上昇するのを見るとすごく励まされる」。またこれだけ注目が集まることは、スポットライトに対するミツキの嫌悪感、つまり彼女の最初のバイラル体験によって培われたスタンスを考えると、驚くべきことである。
“My Love Mine ~”の勢いはTikTokから火がつき、(10月13日)現在同サイトで最も人気のある曲となっている。同サイトでの彼女のヒットはこれが初めてではない。2020年、当時リリースから2年経っていた彼女の万華鏡のようなポップソング“Nobody”がミームとなり、自分が抱える問題から逃げようとする若者たちのおふざけ動画のサウンドトラックとなった。それが、インディーリスナーの枠を超えて彼女を広く知らしめた、とレイヴェイは言う。
それによりファン層の傾向が変わり、ライブでの叫び声を準ビートルマニアのレベルまで引き上げた。そして新しいファンと古いファンの間、ミツキと彼女の熱狂的な崇拝者の間に亀裂が生じた。彼女は、ライブで身体を掴まれたり、自分の音楽の消費のされ方が搾取されているように感じると打ち明け、自身のことを、人々が自分の感情を捨てる「ブラックホール」と称したのだった。
(以下、本誌記事へ続く)
ミツキの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。