現在発売中のロッキング・オン2月号では、パラモアのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「“良い芸術作品を作るには苦しみが必要”という考えには賛成できない。
でも、共同作業に緊張感がなかったら、本当に心を打つものができるわけがない。
緊張とうまく付き合えるようになってきているところなんだ」
ロサンゼルスに構えた仮住まいからZoomインタビューに応じたバンドのメンバーは、実に4年ぶりとなる本格的な活動再開の日を間近に控えていた。このインタビューの直後には、10月から始まるツアーに向けて、リハーサルも行っている。
ツアー開始まで「あと20日ほど」あるはずだと話すヘイリー・ウィリアムスの髪は淡いピンクで、「All in a dream(すべては夢の中)」と書かれたキャップをかぶっている。「怖くなっちゃった!」とヘイリーは言うが、メンバーは始動に向けて着実に準備を進めている。濃い口ひげとシャイなキャラクターが好対照のドラマー、ザック・ファロは、パラモアでも最もヘヴィなタイプの楽曲の練習を続けている。ヘイリーは、部屋の隅に視線を送り、「私たち、ミニトランポリンを破壊しちゃったの」と言う。
体力アップのための運動を抜かすと、パラモアが新曲と同名のバンドにとって6枚目のアルバム『ディス・イズ・ホワイ』の制作に臨むにあたって行った準備で最も重要だったのは、このグループの過去を完全に捨て去ることだった。約20年前、10代前半のころにテネシー州で結成して以来、メンバーにとってはバンドが生活のすべてだった。デビュー後瞬く間に、パラモアはエモ界のスーパースターとなり、グラミー賞も獲得して、この世代で最も影響力のあるバンドのひとつという地位を得た。
ハッピーなトーンで若者の心情を歌う彼らのポップパンクサウンドは、ウィロー・スミスやミート・ミー@ジ・オルターのような新世代のアーティストから圧倒的な支持を受けた。しかも、サッカー・マミーからグライムス、リル・ウージー・ヴァートまで、ジャンルもバックグラウンドもバラバラな若手ミュージシャンがヘイリーに心酔した。彼女の登場は、音楽シーンが女性への偏見に満ちていただけに、稲妻のように衝撃的だったのだ。
(以下、本誌記事へ続く)
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