現在発売中のロッキング・オン3月号では、アイドルズのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「これはアイドルズのアルバムの中で最も、書くのにダントツに苦労した1枚だね。
本当に自分たちを限界までプッシュし、実験し、ハードルを上げたかったからだし、本当に、一貫して自分たち自身に挑んだ」
●前作『クローラー』で、アイドルズは「パンク/ポストパンク」の括りの先に向かいました。大きな賭けだったあのアルバムへの高い評価は、やはり弾みになったのでは?
「『クローラー』に対する好反応/評価がもたらした作用が何だったかと言えば、自分たちのオーディエンスは本当に寛大なんだ、と分かったところだったね。彼らは俺たちが方向転換し、実験するよう守り立ててくれた。それは最初から最後までつまずきっぱなし/不様に倒れてばかりの過程だろうし、たぶん実際そうだったと思う。あのアルバムは大好きだし、気に入ってる曲はたくさんあるんだよ。ただ、あのアルバムには未完成な曲がある、目標を完遂していない、それは確かでね。で、俺たちのファンベースは寛大だし、多くがあの作品を信じて賭けてくれたし、おかげでこちらも続けていくことができた。ほとんどもう、人々は俺たちがあれこれ実験するのを楽しんでくれたのに近かったというか、失敗をやらかす面すらエンジョイしてくれたっていうのかな。そこは、アイドルズのユニークなセールスポイントのひとつだろうね――俺たちの音楽、パフォーマンス、俺たちにまつわる何もかもが、誤りをしでかす可能性でいっぱいなんだ。間違いだらけだし、不適当なことばかりやってる、とも言える(苦笑)。ところが、どういうわけかそれで上手くいく。そのスピリットのおかげで、じゃあ次のアルバムでもっとリスクを負ってみよう、この類いの歌を掘り下げ、自分たちには未の領域に更に深く入ってみよう、ってことになった」
●過去2年ほどアイドルズはロードに出っ放しでした。新作は主にツアー中に書いていったんでしょうか?
「それはなかった。パンデミック以来、アイドルズのソングライティングの力学は正直かなり変化してね。特に俺自身に当てはまるんだけど、かつてほどコラボ型じゃなくなってきてる、というか? 楽曲の多くにひとりで取り組み、その上でバンドに持ち込んで共有する方が好きなんだ。主な理由は、俺が進みたいと思っている方向性のせいでね。作曲のツールとしてプロダクションを多く使いたいし、4人の人間に囲まれ注視されつつそれをやるのはどうも決まりが悪い」
(以下、本誌記事へ続く)
アイドルズの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。