レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、わずか1年で再び日本降臨! ジョンが帰還したモンスター級ケミストリーがどれほど練り上げられているか、東京ドームで目撃せよ

rockin'on 2024年4月号 中面

レッド・ホット・チリ・ペッパーズが5月、1年ぶりに来日を果たす! 今回は「ザ・アンリミテッド・ラヴ・ツアー」と銘打たれているが、2022年から敢行している「グローバル・スタジアム・ツアー」の一環としてのものだ。

昨年2月にもこのツアーで来日して東京と大阪で公演を果たしたが、その時、観るべきものはもちろん10年ぶりにジョン・フルシアンテが復帰したレッチリのライブがどういうものになっているのかということだった。そして、それはほとんど怪物のようなジョンとバンドのケミストリーを叩きつけてくるライブと化し、レッチリの異常な魅力と底力を改めてわからせてくれることになった。

実はバンドは現在短いアメリカツアーを敢行していて、それを3月2日に終えると2ヶ月半ほど休憩した後、5月18日と20日に東京ドームでの来日公演を決行するが、今回の日本公演はこの2公演で打ち止めとなる。そのままバンドは、今回のワールドツアーでも5度目となる北米ツアーを決行し、7月30日のミズーリ州メリーランドハイツ公演で今回のワールドツアーそのものが終了する予定だ。

基本的に今回もジョンが16年ぶりに参加し、2022年にリリースした『アンリミテッド・ラヴ』と『リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン』を引っ提げたツアーとなるので、今度の来日公演も新曲群と縦横無尽にバンドが取り上げる定番レパートリーを披露する内容となるはずだし、セットリストの傾向もそうそう変わらないだろう。ただ、10年以上の時を超えて再開したジョンとのライブ活動を2年近く続けてきて、レッチリのパフォーマンスがどれほど練り上げられているのか、そこを今一度確認できるのはなによりも喜ばしい。

なんといっても、昨年の来日公演で目撃したぶっとびバンドケミストリーにはこのバンドの本来の魅力を改めて再認識させられたし、あれをまた堪能できるのは嬉しい。いずれにしても、このツアーが終わると、おそらくバンドはオフに入ってライブはしばらく観られないだろうから、なにがなんでも観ておきたいところだ。 (高見展)



レッド・ホット・チリ・ペッパーズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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