現在発売中のロッキング・オン5月号では、フジロック&サマーソニックの主催者インタビューを掲載!
以下、本インタビュー(フジロック)の冒頭部分より。
※本インタビューは3/6に行われました。
●現在は、ラインナップがほぼ固まってきた時期ですか?
「そうですね。そもそも第1弾発表で60アーティストを一挙に発表したのもフジロック史上初めてのことで、骨格は既にできていて、あとはちょこちょこ穴埋めしていく感じですね。今年のフジの色はもう見えてきているんじゃないかと思います」
●質・量共に圧巻の第1弾発表でしたが、まずはブッキングの出発点からお話を伺えますか。
「まずはこういう話から始めるのがいいかなと思うんですが、昨年はヘッドライナーにかなり苦戦したんですよ。世界的にも、それこそ昨年はフェスがなくなったり、開催が中止になったりといったことが複数ありましたよね。数年前であればアーティストがアルバムを出して、次はフェスに出て、という流れができていたんですけど、ここ数年はアルバムを出して、そのままソロツアーが始まって、結局フェスには出演しない、というパターンが増えてきたんです。フェスに出演するよりも、単独公演のほうがお金的にいいっていう状況で。やっぱり今のソロツアーって、オアシスが再結成してしまうくらいのお金が回るわけで」
●再結成オアシスはフェスには出ない、というのも象徴的ですよね。
「そう、だから今年も、かなり苦戦するだろうとは予想していて、実際に動き始めたところで、やはりなかなか厳しいなあ……と。例えば、それこそオリヴィア・ロドリゴあたりにも話はしたんです。彼女は昨年単独で来たので、次はフェスでどうですかと。でもうまく着地ができなかった。あとは、やはり状況としての円安も大きかったです。アジアにおいても、日本が強くなくなってきているという。とにかく、今年に関してはそうした幾つかの背景がありました。
で、じゃあどうしよう、というところで、色んなアーティストに並行してアプローチしながら、まず最初に決まったのがヴルフペックです。彼らはうちの会社が元々ずっと追いかけていたアーティストで、フジに出したいという話も以前からしていたんです。ただ、やっぱりフジロックってステージ毎に色があるじゃないですか。なので、フィールドオブヘヴン担当が「ヴルフペックを見せたいんだよ」と言った時に、他の皆も「いいね!」とはなったんです。日本では未だそこまでポピュラーではないけれど、ただアメリカでは大成功しているアーティストなので、フィールドオブヘヴンではもう予算的に難しいとなり。どうしようか、ということをずっと話していて……。
ぶっちゃけ、これがサマーソニックであれば、ヴルフペックがヘッドライナーというのは絶対にないと思うんですよ。でもフジロックであれば、フジロックらしいアーティストだし、ライブも凄いから、であればもうヘッドライナーでいこう、という決断を会社として下すことができたんです。よし、いくぞ!と。それで最初に決まったヘッドライナーになりました」
(以下、本誌記事へ続く)
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