ディアハンター/ザ・モーニング・ベンダーズ@恵比寿


サマソニの余韻、というか続きが同時多発的に鳴っている今日の東京。

他の打ち合わせが押して、泣く泣くザ・モーニング・ベンダーズが終わったタイミングで恵比寿リキッドルームに到着。ブラッドフォード・コックスはサマソニでも元気だったけど、今日はその1.5倍くらいのテンションで1曲目からステージを降りて、照れることも恐れることもなく観客とひとつになっていた。

何度も何度も「アリガトウ!」「アイ・ラヴ・ユー!」と叫び、絶望を抱きしめるからこそ精一杯の笑顔で走りだすような彼らの轟音のサイケデリアは、今日はひときわの陽性のエナジーでもって、聴く人すべての心の襞を照らそうとしていた。それはもちろん、今の日本で音楽を鳴らすことの意味を、彼らが昨日までの滞在でより深く知ったからだろう。

ライヴは約1時間強。アンコールも1曲やったけど、あと2時間くらいは余裕で浸っていたいようなあっという間の体験だった。会場の人、みんなそんな顔で「いいけど足りない!」みたいなことを口々に言い合って帰路についてました。(松村)
rockin'on 編集部日記の最新記事