テデスキ・トラックス・バンドを観た

テデスキ・トラックス・バンドを観た

既にライヴ・レポートも上がっているけれど(http://ro69.jp/live/detail/63847)、昨日はテデスキ・トラックス・バンドを観た。

一昨日のロス・ロンリー・ボーイズに続いて、ライヴのクオリティについては間違いない猛者2連チャン。

バンドの中心であるデレク・トラックスが現役最高のギタリストの一人であるのは言うまでもないけれど、ボトルネックをつけてスライド・ギターのソロに入るたびに目は彼の運指にクギ付け。客席からも怒号のような、溜息のようなざわめきが起こる。奥さんでヴォーカルのスーザン・テデスキは美しい容姿の持ち主だが、やっぱり彼の手元ばかり見てしまう。でも、彼女も素晴らしいギター・ソロを弾いていたし、やはり歌の存在感がデレク・トラックス・バンドとは違う。

このバンドのメンバーは全員が途轍もなく高いミュージシャンシップを持っている人たちばかりだが、なかでも驚かされたのは、ベーシストのオテイル・バーブリッジ。オールマン・ブラザーズ・バンドでデレク・トラックスとは一緒にやっていた彼だが、あまりに変幻自在なそのプレイに目を瞠ってしまった。「ブルース」で語られることの多いデレクだが、テデスキ・トラックス・バンドが、ジャズもソウルもカントリーもファンクも飲み込んで、至高とも言える境地に達しているのは、彼をはじめ、このバンドの高いプレイヤビリティの賜物。

ちなみに、以下はローリング・ストーン誌が昨年末に発表した「100 Guitarist Of All Time」のリストから。
1.ジミ・ヘンドリックス
2.エリック・クラプトン
3.ジミー・ペイジ
4.キース・リチャーズ
5.ジェフ・ベック
6.B.B.キング
7.チャック・ベリー
8.エディ・ヴァン・ヘイレン
9.デュアン・オールマン
10.ピート・タウンゼント
11.ジョージ・ハリスン
12.スティーヴィー・レイ・ヴォーン
13.アルバート・キング
14.デヴィッド・ギルモア
15.フレディ・キング
16.デレク・トラックス
17.ニール・ヤング
18.レス・ポール
19.ジェームズ・バートン
20.カルロス・サンタナ

このメンツで16位に入っているデレク。すごすぎ。本日は日本公演最終日。(古川)
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