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    佐野元春35周年アニバーサリーツアーの国際フォーラムを観た

    佐野元春35周年アニバーサリーツアーの国際フォーラムを観た
    キャリアの全体を網羅した豪華なセットリストだった。その豊かな楽曲たちを聞いて思ったのは、本当に佐野元春は時代の音と常に向き合いながら、自分を変革して来たアーティストだということだ。
    全く新しい日本のロックのスタイルを持ってデビューした時から、彼はいつも変革の人だった。
    誰より早いヒップホップへの挑戦、ジャズやフォークのモダンな解釈と導入、エレクトリック・ミュージックの活用、自由に大胆に彼は進んで来た。
    ポエトリーリーディングでも優れた作品を僕たちに届けてくれた。雑誌を作り、編集者としても破格の力を発揮した。レーベル・オーナーとしての活躍は言うまでないことだ。
    35年間、そんな彼の活動を評論家として、インタビュアーとして見て来た僕としては、歌われる1曲1曲に当時の記憶が刻まれていて、とても感慨深いものがあった。それは会場のファンも同じだったはずだ。
    バンドが素晴らしかった。これだけの大編成のバンドでありながら、見事な楽器アンサンブルを聞かせてくれた。
    今日、国際フォーラムでツアーの最終日を迎える。
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