アカデミー賞にヒース・レジャーがノミネートされた。追悼の意味もあるのだろうが、そうでなくても素晴らしい演技だった。しかし作品としては主要部門でのノミネートはなかった。個人的にはとても気にいっている作品で、映画史的にも重要な作品として位置付けられていくと思う。バットマンは何度もジョーカーを殺すチャンスがあるのだが、どうしても殺さない。その答えを映画のラストでジョーカー自身のセリフによって、この映画の作家は明らかにする。「お前は俺を殺さないし、俺もお前を殺さない。それは、お互いが相手がいる事によって、自分が存在しているからなんだ」凄いセリフである。つまりジョーカーはバットマンがいるから、限りない悪を行使出来るのだ。それを知りながらバットマンはジョーカーを生かすのである。何故ならジョーカーが死んでしまうと、バットマンの正義も死んでしまうからなのである。思わず画面に「お前はドストエフスキーかよ」と言ってしまった。娯楽映画の中で、あのセリフにリアリティーを与えられたのは、まさにヒース・レジャーの演技があったからだ。観ていない方はこの機会に是非。
ジョーカー
2009.01.25 22:35
アカデミー賞にヒース・レジャーがノミネートされた。追悼の意味もあるのだろうが、そうでなくても素晴らしい演技だった。しかし作品としては主要部門でのノミネートはなかった。個人的にはとても気にいっている作品で、映画史的にも重要な作品として位置付けられていくと思う。バットマンは何度もジョーカーを殺すチャンスがあるのだが、どうしても殺さない。その答えを映画のラストでジョーカー自身のセリフによって、この映画の作家は明らかにする。「お前は俺を殺さないし、俺もお前を殺さない。それは、お互いが相手がいる事によって、自分が存在しているからなんだ」凄いセリフである。つまりジョーカーはバットマンがいるから、限りない悪を行使出来るのだ。それを知りながらバットマンはジョーカーを生かすのである。何故ならジョーカーが死んでしまうと、バットマンの正義も死んでしまうからなのである。思わず画面に「お前はドストエフスキーかよ」と言ってしまった。娯楽映画の中で、あのセリフにリアリティーを与えられたのは、まさにヒース・レジャーの演技があったからだ。観ていない方はこの機会に是非。