今日、67歳になった。老人な感慨などを言ってみたくなるが、85歳のウィリー・ネルソンの新作を聞くと自分の年齢にセンチメンタルな感慨など恥ずかしくなる。
新作のタイトルは「ラスト・マン・スタンディング」。
最後の生き残りにはなりたくないけど
よく考えてみると それもいいかもな
という歌詞のアルバムタイトル・ナンバーから始まるこのアルバムは、ポップで明るくタイトで、でも深く重たい作品だ。
トランプ政権に対する激しい怒りをテーマにした「なんてこったい!」は驚きの傑作だったが、ほぼ一年の短いインターバルで発表されたこの作品もエネルギーに満ちた素晴らしいアルバムだ。
政治を変える努力を止めるな
連中がどんなに堕落したか見せつけてやるんだ
(ノアには言うな)
85歳のウィリー・ネルソンに悲観主義やニヒリズムはない。
67歳はたそがれる年齢ではない。
オレには犬がいる 猫もいる
iPhoneも持っているし
ヒップホップの帽子も持っている
だけどおまえがここに一緒にいないんじゃ
なんにもないのと同じさ
(アイ・エイント・ガット・ナッシン)
85歳のラブソングは熱い!
67歳の最初のワールド・ロック・ナウでしっかり紹介したい。
明日の放送はお休みなので来週になります。
誕生日にウィリー・ネルソンを聞く。
2018.06.09 14:23