コルトレーン、55年前の音源が発見され、今月末に発売される。

コルトレーン、55年前の音源が発見され、今月末に発売される。
メンバーはマッコイ・ターナー、ジミー・ギャリソン、エルビン・ジョーンズ。いわゆる「黄金のカルテット」時代のもの。こうした貴重な音源が発見されて、改めて思ったのは今ならコルトレーンの表現の形はもっと違う可能性を持てたのではないか、ということ。インプロビゼーションというのは、一種の作曲行為で、ライブの度に新しい曲が作られていたともいえる。当時はそれを全て音源化するなんて発想はなかった。しかし今ならレコードという形にこだわらずに音源化する方法はいくらでもある。
きっとコルトレーンが生み出した奇跡のインプロビゼーションはたくさんあったはずだ。もう僕たちは永久にそれを聞くことが出来ない。昔は、それはそれでいいと思っていたが、何かこのニュースを読んで巨大なものを失ってしまった気分になってきた。
今回発見されたのはフィジカル作品のレコーディングを目的にしたスタジオ音源だが、ライブ・レコーディングの概念も、ネット配信という発想が可能なら変わった気がする。
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