プライマル・スクリーム

プライマル・スクリーム

たとえば十年前、ストロークスのIS THIS ITが閉塞していたロックンロールをいきなり解放してしまったように、二十年前、プライマル・スクリームのスクリーマデリカがロックの可動域を大幅に広げたことを、いまここに鳴っているすこぶる風通しのいい音が告げている。このゆったりとしたリズムが、どれだけ大きな一歩を刻んでいたかを告げている。そしてそれは、あのジャケットのマークのように、あるときは太陽みたく、またあるときはバクテリアのように、いまにいたるまで、われわれを照らし、侵食してきたのだ。スクリーマデリカは、やっぱり歴史的な作品だった。(宮嵜広司)
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