話題のラップ集団、オッド・フューチャーがついに日本上陸。
とにかくステージを独特のステップでのし歩く全員のキャラがいい。あどけない少年性と切迫した時代性がそれぞれの顔つきや肉体に鮮やかに同居したその姿が、かつてタレント集団パブリック・エナミーがそうだったように、いまを表してる。
ハッパを吸ったビートはシンプルながらフロアをドローンとトリップさせ、身体を揺らすごとに現実の重さがべっとりとまとわりつく、そんな不可思議な空気が覆う。なのに、ステージ上の彼らは始終うすら笑いを浮かべ、ふざけあうのを止めない。これがオッド・フューチャーなのか。(宮嵜広司)