andymori、最後のワンマンが終わった

andymori、最後のワンマンが終わった

復活だけど最後。
こんなに小山田壮平は元気にはしゃいでいるのに、この3人で立つワンマンのステージはこれが最後。
今までになく声がよく出ていて歌詞の一つ一つが完璧に伝わってくるのに、これが最後。

複雑な思いは拭えなかったけど、でも観れて幸福だった。



「ベンガルトラとウイスキー」、そして「everything is my guitar」。
観終わったあと、それが全てに僕には思えた。

もちろん他にもたくさんの素晴らしい曲がある。
彼らはどんどん進化してきたし、僕はインタビュアーとしてそれを一つ一つ確認してきた。

でも、今日のライブを観て、andymoriはスタートの時に全てがあったのだと感じずにはいられなかった。
andymoriがandymoriでしかなかった、だからこそandymoriだった、
その頃のその瞬間の純粋さ。
バンドの最初の煌めきを必要以上に美化するべきでないのはもちろんわかっているが、andymoriはそういうバンドだったのではないかと敢えて僕は思う。

もちろんその後の彼らの歩みを否定するつもりなんてない。
むしろ、その歩みが「ベンガルトラとウイスキー」も「everything is my guitar」をもますます輝かせてきたのだ。

そしてワンマン最後の今日、andymoriはその頃と「今」とをひとつの輪のように繋いでみせた。
それは美しかった。
そんなバンドがいてもいいじゃん。

僕はそう思った。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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