UVERworldのロック・イン・ジャパン・フェスティバル初出演とシングルについて書きました

UVERworldのロック・イン・ジャパン・フェスティバル初出演とシングルについて書きました

明日にはJAPANの最新号が発売になりますが、今日まで発売されている号にはTAKUYA∞のインタビューが載っています。
UVERworldがロック・イン・ジャパンに初出演した9日後に行なったインタビューで、熱い言葉でその思いとシングルについて語ってくれました。
まだ読んでいないファンの方がいらっしゃるなら残念ですが、明日には書店からなくなってしまいます。
インタビュー自体をここに載せることは出来ないですが、冒頭に僕が書いた文章をコピペさせてください。
フェスにとってもUVERworldにとっても歴史を刻んだ今年の初出演の伝説を残しておきたいと思います。





「今年、UVERworldはロック・イン・ジャパン・フェスに初出演を果たした。
普段フェスにはほとんど出演しない彼らにとってそれは異例中の異例のことであり、
また、ロック・イン・ジャパン・フェスの観客にとっても衝撃的といえるインパクトをもった出来事だった。

TAKUYA∞は、その初登場のステージのMCでUVERworldとロック・イン・ジャパン・フェスの関係、
UVERworldと僕との関係について全てを話した。

デビュー時に出演の申し出をしたけれど僕が断ったこと。その後も、時には客としてフェスに来て、ずっと出たいと思ってくれていたこと。
そして4年前に僕がUVERworldのライブを観たそのバックステージで彼らに「誤解していた。UVERworldはカッコいいバンドだ」と告げて、長年の誤解を詫びたこと。
その後、僕が直接TAKUYA∞にフェスへの出演をオファーしたけれども、
「このフェスにだけは強い思い入れがありすぎるから、もうちょっと待って下さい。俺たちのこの音楽を聴かせたい、ってものが固まってから出させてください」
と返答したこと。
そしてついに今年、どれほどの決意と思いと喜びと闘志を携えてこのステージに立っているかということ。

その全てをTAKUYA∞は4万人の観客を前に話し、そして渾身の、全身全霊の演奏で50分間を駆け抜け、初めて観る人が大多数の観客の眼と耳と心にUVERworldの真価と破格の力を刻みつけたのだ。

フェスだけではなく、この雑誌においてもUVERworldと僕との間に同じような経緯があることは読者は知っていると思う。
それも含めて、UVERworldが今年のロック・イン・ジャパン・フェスのステージに立った瞬間は、すべての過去の経緯を彼らが全て受け入れると決意してくれたことで歩き始めることができた、新しい物語の始まりの瞬間だった。
当事者である僕自身がこのことを冷静に客観的に書かなくてはならないのは相当つらい。
感謝の気持ち、申し訳なかったと思う気持ち、そして何よりついに彼らのライブをロック・イン・ジャパン・フェスのお客さんに観てもらえるという喜び、いろんな気持ちで当日は一杯だったのだから。
でも、彼らはその全てを音に託してあのステージの上からみんなに伝えてくれた。そしてそれは間違いなく伝わった。
観た人全員にとって、今年のロック・イン・ジャパン・フェスのUVERworldのライブは、忘れられない伝説のステージとして刻まれたと思う。
それが一番何よりも嬉しかった。

そして、彼らはニュー・シングルをリリースする。このシングルもまた常に新しい物語へと進み続けるUVERworldの姿勢をはっきりと打ち出した挑戦的なシングルである。
まず、エレクトロニックに、デジタルに大きくシフトしたサウンドがめちゃめちゃかっこいい“I LOVE THE WORLD”。これまでもエレクトロニックでデジタルなサウンドは彼らの重要なテイストではあったが、リズムトラックやベースといったボトムの部分をデジタルのグルーヴに委ねるようなサウンドのフォルムはまさに最新だ。
欧米の最新チャートの上位を占めているR&B/ヒップホップ、クラブ・ミュージック、EDM系のサウンドのあり方とリンクしている。
そしてこの曲でTAKUYA∞は「ROCK!」と叫んでいる。
つまりロック・バンドとして明確な意志を持ってこのサウンドを叩きつけているのである。
今、UVERworldがシングルでガッツリとこのサウンドにシフトすることは日本のロック/ポップの流れにとっても大きな刺激になるはずだ。

ロック・イン・ジャパン・フェス出演から9日後、TAKUYA∞の単独インタビューでフェスの感想、ニューシングル、今の思い、いろいろ語り合った。」(ロッキング・オンJAPAN 総編集長 山崎洋一郎)
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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