中川敬のソロ・アルバム『にじむ残響、バザールの夢』を聴いた

中川敬のソロ・アルバム『にじむ残響、バザールの夢』を聴いた

10月7日にリリースされる中川敬の3作目のソロ・アルバム『にじむ残響、バザールの夢』がいい。
彼のソロ・アルバムは3作ともいいが、個人的には1作目の『街道筋の着地しないブルース』、そしてこの3作目『にじむ残響〜』は素晴らしいと思う。

資本主義社会から疎外された・あるいは自ら疎外した地点からブルースを歌い、繋がりを確かめ、異議申し立ての声を上げる中川敬の歌。
ソロなので基本的にはソウル・フラワー・ユニオンよりもソングライテイング・オリエンテッドな作風になっていて、聴く者を選ばない普遍性がある。

オリジナルな新曲の素晴らしさはもちろん、今作ではルー・リード、ジョニ・ミッチェル、仲井戸麗市、シーナ&ザ・ロケッツらのカヴァー曲が収められ、歌曲集としてさらに普遍性の強いアルバムになっている。

アコースティック楽器だけで演奏され、非常に高音質でパッケージ化された、これまでの中川敬・ソウル・フラワー・ユニオンの作品の中でも実は最も商品としての強みを持つ作品だ。
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