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    マドンナの来日公演を観た

    マドンナの来日公演を観た
    オープニングのDJが1時間やって、そこからさらに1時間後にようやくマドンナが登場して9時にショーがスタートした。

    昔はプリンスとかガンズとかエミネムとかミッシー・エリオットとかエリカ・バドゥとか、「もしかして、このまま出てこないんじゃ?」くらいに待たされることも少なくなかったが、
    最近では契約が厳しいのか、滅多にない。
    久々に隣の渋谷陽一とちょっと焦ってしまった。
    さすがマドンナ。


    ライブの内容は、予想をはるかに超える、素晴らしいものだった。

    10年前の来日公演も凄かったが、今回はちゃんと10年分進化して、新しくアップデートされていた。

    前回はステージの上で世界が構築されていたが、
    今回は花道やセンターステージを使って客席側と混じり合うようなショーだった。
    ストーンズにもポール・マッカートニーにも、ワン・ダイレクションにもテイラー・スウィフトにも共通の、
    今のショーの作り方の基本形だ。


    そして、マドンナのポップは意味性が強い。
    その意味性を一つ一つの演出や曲順によって生真面目なまでに表現していく。
    そこは全く変わらない。
    欲望、罪、背徳、愛、そうした意味性をポップに変換して、
    意味性そのものをヒットさせて時代を作ってきたマドンナ。

    衰えない肉体性とともに、その表現の強靭さに感動し続けた2時間だった。
    山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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