たった一人でステージに出てきて、トラックも鳴っているし歌も歌っているし、
いったい本人はどこまでやってるのだろうとステージ前まで行って見たら、
ドラムキットを叩きながらサンプラーを操作して歌も歌っている。
と思ったら今度はエレキギターを弾きながら熱唱している、ドラムも叩きながら。
なんかプリンスみたいである。
だからものすごく曲が肉体的で緊張感と躍動感がある。
バンドを従えるか、打ち込み主体かどちらかで、
本人はもっとスカして歌うのだろうと思っていたので、意外。
最近は音源を聴いてもライブを観るまで本当にそのアーティストの本質はわからない。
音楽シーンがコンピュータ化されたと言われているが、むしろ逆なんじゃないか。
ディスクロージャーやジェイムス・ブレイクやこのジャック・ガラットを観てるとそう思う。
音楽のコンピュータ化ではなくて、デジタル・テクノロジーによって肉体性がむき出しになった、という方が正しいと思う。
凄いパフォーマンスに観客は大盛り上がりだった。
少し雨が降ってきた。
ジャック・ガラットをフジロックで観る
2016.07.24 19:08