3枚組アルバム『EPIC』にあったバリエーションをはみ出すような、さらに間口の広いサービス・メニューだった。
螺旋を描きながら上昇していくようなファンキーでスピリチュアルなジャズがカマシの王道で、普通なら70年代からあるジャズとファンク、ジャズとロックのクロスオーバーのようなものになってしまうところだが、カマシのサックスの音符の大胆かつ知的な配置と圧倒的なスタミナによって2016年に革新的に鳴っている。
知性と肉体性のバランスが今日的なのだ。
カマシ・ワシントンの来日公演をビルボードライブ東京で観た
2016.12.07 21:12