ラジオや街でBGM的に流れているのを聴くよりもはるかにディープなグルーヴと高密なアレンジと上質な“間”に満ちた音楽だった。
空気の温度をホットやクールに変えずに常温のまま躍動させてウネリやグルーヴを生み出していく手腕はかなりのもので、それをポップに聴かせるプロデュース力と歌の魅力も特筆すべき。
ディアンジェロ以降の「ズレたジャスト」を狙ったグルーヴも、黒人のソウルでもブルーアイド・ソウルでもない新しい世代のR&Bシンガーソングライターの「節」を自然に体得した歌も、全てに新しさを感じた。
それをごく普通に当たり前にやってのける感覚も心地よかった。
Nulbarichの初ワンマン(追加公演)を観た
2017.02.22 23:58