声も表現スタイルも変わらないのに体型だけが見るたびに変わっていくジョン・ライドン。
だがこの巨大なライドンもまたこれはこれでライドン、と思わせる謎の説得力がいつもある。
歌で聴き手を突き放す、歌で聴き手を嘲笑う、歌で聴き手を攻撃するという、音楽史上前代未聞の方法論によってパンク〜ポストパンクの本質そのものを体現していたジョン・ライドン。
今はその攻撃的なスタイルは芸として着地して、その後ろにあった天真爛漫な曲のアイデアやジョン・ライドン自身の陽性パワーが完全に主役になっている。
これでいいのだ、と思わざるを得ない謎の説得力を今回も強烈に放っていた。
パブリック・イメージ・リミテッドを六本木EXシアターで観た
2018.07.03 21:53