そして、懐かしい初期の曲もいろんな形で聞かせてくれた。
前半で「惚たる蛍」をやるとは思いもよらなかったし、このタイミングで「どなる、でんわ、どしゃぶり」をやるなんてきっと誰も予想しなかっただろうし、アンコールの最後が「サラバ青春」とは始まって初めて「ああ…」と思ったし、最後までチャットモンチーはやっぱり奇跡のチャットモンチーだった。
チャットモンチーはこれまで一度もお客さんの期待に応えるための歌は歌わなかったし、お客さんもチャットモンチーの歌に励まされることはあっても変に頼ったりはしなかった。
「バンドとファンの依存関係」とは無縁で、だからこそ大胆に進化できた。
今日はあっこもえりこも最後に泣いていて、お客さんも泣いていた人は多かったけど、とても健全なお別れの涙だったと思う。
これからの二人も見守っていきたい。(山崎洋一郎)