いや、サントラということで実験的なアプローチのタガが外れているから、そこを期待する人にとってはこれまでのソロアルバム以上のアルバムだろう。
歌ものは歌もので名曲レベルの楽曲が数曲、即興的な音源からコンセプチュアルな実験まで、90分間に渡ってトム・ヨークの集大成のようなアルバムになっている。
オリジナル版『サスペリア』のテーマ曲にあったようなテーマ的なモチーフが何度か出てきて、いわゆるサントラ的な作風も感じられるが、意外と純・ソロアルバムな作りで、映像なしで完全に没頭できた。
試聴会があった場所は初台の玉川病院スタジオ。
ろうそくが灯った暗い地下室での試聴会で、最初はちょっと怖かった。
レディオヘッド
トム・ヨーク