待望の最新オリジナル・アルバム『MAGIC』。
実は、清水依与吏はこのアルバムを作り始めた頃に『価値』というタイトルを考えていたという。
back numberがback numberである価値、back numberの音楽の価値、自分が音楽をやることの価値、聴く人にとっての価値、そうしたことを考えに考えて、考えすぎてダークサイドに落ちるぐらいの精神論から始まったのがこのアルバムだという。
それから1年間、シングルの制作や初のドーム・ツアーを経ながら少しづつ答を見い出し、風景を取り戻し、光を呼び込みながらこのアルバムは完成した。
結果、アルバムのタイトルは『MAGIC』になった。
シングル曲の“瞬き”や“大不正解”のように、はっきりと「これまでとは違うback number」を宣言するようなような曲もあれば、求められる(あるいは、求められる以上の)back numberならではのメロと情感に満ちた曲もある。ピュアな恋の歌もあれば、皮肉と自虐の歌もある。いろんな歌がある。そしてどの曲も極上のクオリティーだ。
だが、どの歌にも共通しているのは、これまでなかったほどの覚悟と自信だ。
わかりやすい歌であろうと難解な歌であろうと、ポジティブな歌であろうと闇についての歌だろうと、むき出しのバンドサウンドだろうと美しくアレンジされたポップなサウンドだろうと、「これが今の僕たちの答だ」という覚悟と自信をもって全力でベストな仕上がりを目指す───そういう潔さがこのアルバムには満ち溢れている。
この2年間、音源制作とドームツアーにひたすら集中してほとんどメディアに登場しなかったback number。
久しぶりにJAPANに登場して、この2年間の葛藤とその答えを本音の言葉で語り尽くしてくれた。
タフに生まれ変わったback number、そしてそれを思い切り感じ取れるアルバム『MAGIC』。
そこにたどり着くまでのリアルな道程を、清水依与吏、小島和也、栗原寿の3人のロングインタビューで読み取ってほしい。
次号JAPANは2月28日発売です。(総編集長 山崎洋一郎)
back numberに超ロングインタビューしました。次号JAPANの表紙巻頭特集!
2019.02.24 18:16