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    最近の洋楽ライブ事情

    最近の洋楽ライブ事情

    ジェイムス・ブレイク、DJ SHADOW、GIRLS、WHITE LIESと、ここ最近足を運んだライブはどれも素晴らしいものばかりだった。
    特にジェイムス・ブレイクは2011年のベストアクト級、シャドウとGIRLSも必見と言えるものだった。
    だが、それを目撃した人はそう多くはない。
    僕の知り合い達も、「行きたかったんだけどなぁ」と口を揃えて言うわりに実際にはあまり行っていない。
    特に、一般的にまだ評価やセールスが確立していないニューカマー・アーティストをいち早く観に行こうという動きが、例えば90年代後半や00年代前半に比べて明らかに鈍ってきている。
    フェスでまとめてチェックすればいいや、という心情もあるのだろう。それはとてもわかる。
    でも、アーティストとガチで対峙するわくわくする気持ちや、お腹いっぱいの満足感は単独公演でしか味わえない。
    だが実際には、アーティストのスケールに比べると公演数は少なく、会場の収容キャパも小さく、それでもソールドアウトしないケースが多い。
    それと、男が7〜8割を占めていて、年齢層が高い。
    上に挙げた4アーティストの公演も、「同じやつが来てるんじゃないか?」と思うぐらい客層が固定されていた。
    チケット代の問題も大きいのだろう。
    でもこのままではどうなってしまうのだろうと思う。
    フェスの体験もたくさんの思い出を作ってくれる。
    だが、初来日公演や、好きなアーティストの単独公演は忘れられない思い出になる。

    なにも結論めいたことは言えないけど、
    やっぱり素晴らしいライブを観るたびにもっと多くの人に観てほしいと思ってしまう。
    山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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