今日は愛知県、名古屋のZepp。かなり終盤戦だ。
今テナーが「21世紀のロックバンド・ツアー」というタイトルで日本全都道府県を40本以上回るというのは、バンドとして確固とした手応えと次へ向けての決意があるからだろう。セットリストも、演奏も、MCも、攻めでもあり守りでもある堂々たる構えを感じさせた。
メンバーチェンジ(正確にはメンバーの増加)やアコースティック・アルバムやセルフカバーを含めて、テナーはこれまで様々な音楽的な挑戦をしてきた。そうやって発展してきた音楽性を今のテナーは自由自在に繰り出せるバンドとしての体力も充分に身につけている。そして、今回のツアーではそうした「攻め」のテナーと同時に「守り」のテナーも感じることができた。
ロックバンドにとって「守り」という言葉は悪い意味に使われることが多いが、実はとても大切なことで、しかも難しいことだ。
今のストレイテナーは、ロックをさらに発展させていく姿勢を保ちつつ、これまで作り上げてきたテナーのロックの成果をちゃんと守り続ける姿勢も見せている。
10年経って、自分達をそんな風に正しく位置づけられる彼らは、21st CENTURY ROCK BANDと名乗るにふさわしいバンドだと思う。