JAPAN付録の新人コンピCDについて書きました(先月号の激刊!山崎より)

 新進気鋭の9アーティストの楽曲をコンパイルしたスペシャルCD付きJAPAN、第2弾です。どうだったでしょうか。
前回の第1弾は編集部の予想通りの大反響でした。それから約半年かけていろんなアーティストに声をかけて、レーベルやマネージメントの方々にも協力をいただいて、晴れて第2弾を作ることができました。
そもそも最初は「JAPAN’S NEXT」という若手アーティストの特集記事の企画だったのですが、それにコンピCDを付けようということになり、それが実現して好評をいただき、こうして第2弾を実現するところまで来れてとても嬉しいです。
それだけでなく、「JAPAN’S NEXT」で取り上げたアーティストによるライヴイベント「JAPAN’S NEXT」も立ち上がってその第一回が1月に行われます。チケットはソールドアウトしそうで、いいスタートが切れそうです。こちらも記事やCDと連動する形で続けていきたいと思っています。
みなさんの支持とサポートに感謝します。
アーティストと読者と編集部との三角形の協力関係があってこその「JAPAN’S NEXT」です。
アーティスト側の協力がないとCDは作れないし、読者からの支持がなければそもそもやる意味がありません。
このCDは「おまけ」じゃないんです。新たなアーティストと新たなリスナーが出会うための新たなメディアだと思っています。一方通行ではなく、3者で作り上げてそこに新たなコミュニケーションが生まれる「場」だと思っています。
 
 なので、みなさんにもある程度このCDの制作事情を知っておいてもらおうと思います。それは、値段についてです。
第1弾の時も説明したのでくどいと思われるかもしれませんが、もう一度説明させてください。
 コンピCDを制作する上で、最もお金がかかるのはJASRACに支払う著作権使用料です。
1曲で約8円かかります。今回のCDは9曲収録なので、それだけでCD1枚あたり72円かかります。
それにCDそのものの料金、パッケージ料金、などがかかります。1枚につき、150円はかるく超える金額になります。
なので、そのままJAPANの定価に150円上乗せして特別定価750円にすればなんの問題もないのですが、それは高すぎると僕は思います。
このCDにははるかにそれ以上の価値はあると思うし、通常のCDの値段を考えれば150円の上乗せというのはありえない低価格です。
でも、中学生、高校生がロックに出会うための「音楽雑誌」の値段として750円は高いと僕は思う。いくら価値あるCDが付いていても、僕は中学生、高校生が無理なく買って読める「音楽雑誌」としてのギリギリのラインは守りたい。
そう考えると、今回の90円値上げの「特別定価690円」というのがギリギリだと思う。でも、その値段だとわれわれ編集部はこの企画をやるたびに数百万を出費することになる。それは大きい。
 
なにかいいやり方はないかと考え続けてはいますが、決定的な解決策が見つからないままこの第2弾に踏み切ったというのが本当のところです。
このCDを単なる「おまけ」だと考えれば、とっとと値上げするなりやめるなりすればいいだけの話ですが、新たなメディアだと考えているから、困難があってもなんとか解決策を探しながら続けて育てていきたいと思っているのです。
なのでこういうリアルな話も報告しながら、少しでも共有してもらいながら進みたいと思っています。
 
 第1弾から半年たってようやく第2弾の実現にこぎつけられました。次も、できることならまた半年後に第3弾を作りたいと思っています。半年に1度という、だいたいのペースがなんとなく見えてきました。
頑張るので熱い支持をよろしくお願いします。アーティストのみなさん、関係各位、協力のほどをよろしくお願いします。

JAPAN付録の新人コンピCDについて書きました(先月号の激刊!山崎より)
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