徹底したマイペースの活動で、ついにアニマル・コレクティヴは現代最高のサイケデリアとなった。
昨年の『タイム・スキフス』でエンジン再始動を宣言したアニマル・コレクティヴだが、それに応えるかのように、わずか1年半ほどで新作『イズント・イット・ナウ?』をぶつけてきた。
エイヴィ・テア、パンダ・ベア、ジオロジスト、ディーケンの4人に加え、共同プロデューサーとしてディアンジェロ等とやってきたラッセル・エレヴァードを入れ、極力アフタープロダクションを廃し、原点のバンド演奏をベースに積み上げられたアルバムは、経験と挑戦がみごとなミクスチャーを聞かせるものとなった。
若い頃のさまざま楽器や機材、エフェクト類と遊んだり、新しい音と出会った新鮮な驚きや喜びを踏まえ、ベテランでしか作り得ない、多様なロック史からワールドミュージック、ルネサンス音楽までをも飲み込んでいるところもすごい傑作だ。
10月6日発売の『ロッキング・オン』11月号で、改めてこの新作を中心に解説を書いている。ぜひ読んで欲しい。(大鷹俊一)
アニマル・コレクティヴの解説記事が掲載されるロッキング・オン11月号